2014/07/30

福島の思い出~休日の過ごし方

※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。



相馬から亘理まではまだ路線が復旧してないので、JRが代行バスを出してる。





亘理の駅の隣にある悠里館。ここに入ってる資料館はかなりよかった。





その天守閣から亘理の街を一望する。





亘理の街で食べた米沢ラーメン。ここでこれを食うまで、僕は「ちぢれ麺」というのはインスタントラーメン特有のものだと思ってたwww 普通にそういう種類の麺がこの世に存在することを知らなかったwww かなり衝撃の事実だったwww





電車のドア開閉ボタン。駅に着いてもこれを押さないとドアが開かない。「秒速5センチメートル」で存在は知ってたけど、初めて見たわこれ。関西にはない(たぶん)。





仙台の駅前。仙台はかなり都会だけど、コンパクトな都会って感じだった。





仙台の歓楽街の国分町。





僕はこの定禅寺通が好き。仙台の通りの中でもいちばん文化の匂いを濃く感じる。





西公園にあった謎の巨大こけし。





仙台フェリーターミナルの近くにあるアウトレットパーク。ここのWEGOの店員さんに、「関西のかたですか? 私、関西弁萌えなんですよ~」とかいわれたw





仙台のアミューズメントパーク、ベガスポリス。ゲームセンターとかボーリング場とか飲食店とか温泉とか、いろんなのが入ってる複合施設。仙台周辺はこういう複合施設が多いらしい。東北の若者はこういうとこで遊んでるのかな? ここの温泉の低温サウナはかなりよかった。





福島や宮城の海沿いをドライブしていると、こういう標識をいくつも見かける。こうして過去の記録を残すというのは、ものすごく意味あることだと思う。人間というのは、すぐに忘れてしまう生き物だから。





津波で破壊された堤防。まだ復旧してない。





これはたしか宮城と福島の県境あたりの海沿いだったかな。ここら一帯、家の土台以外はすべて流されてる。そしてそれが3年以上たったいまも手付かずのまま残されてる。状況が違うとはわかっていても、どうしても阪神大震災のときと比べてしまう。





相馬市の図書館。そんなに広くないし、蔵書数も少ないんだけど、なぜか岩波ジュニア新書がめちゃくちゃ大量にあった。僕はこのレーベルかなり好き。中高生向けの教養本って感じで、若い世代を深遠な知の世界へ導いてくれそう。そういう本を大量に置いてる図書館は、たぶんいい図書館。





相馬の街をサイクリングしてると、こういう感じの、岩をくりぬいた洞穴をよく見かけた。ただの何もない洞穴だったり、物置みたいになってたり、こうしてお地蔵さんが彫られてたり。ここらへんの風習なんかな?





相馬の観光名所、百尺観音。とある僧が全国行脚したあと、「俺は千体の仏像よりも、永く後世に残る巨大な一体の仏像を作る」と、これを作り始めたそうな。でも仏像の完成を見ないままその僧は他界し、いまはその末裔が製作を続けているとか。なんかすごい話で昔話っぽいけど、これ現代に続いてる話なんだよなあ。





相馬の道の駅。





震災ギャラリーがあって、津波で流されてベコベコになった松川浦の標識とかが展示されてた。





この道の駅の休憩所でドロのように眠ってる人がいて、着てる服とかもかなりボロボロで、一瞬ホームレスなんだろうかと思ったけど、外にこのチャリがあった。これもかなり使い込まれてて、ボロボロで、さっきの人の年齢からいっても、かなり「本気の人」だと思った。

たぶん仕事だとか、家庭だとか、人間関係だとか、いろんなものに押しつぶされそうになって、もうどうしようもなくて、こういうこと始めたんだろうなあ、とか、そんなことを想像してしまう。

翻って、いまの自分はどうだろうか、とも考えてしまう。旅館暮らしとはいえ、帰る場所があって、職があって、こうして休日には同じ班の人たちと遊んだりもできる。

僕もかつてはこの人と同じ場所にいたはずなのだ。この、皮膚を剥がされて神経を直接外気にさらしているような、そんな環境に。

本当にいまのままでいいんだろうか。唐突にそんなことを考えてしまった。